そんな……そんなカッコ悪い事、ぼくの師父《オヤジ》がするわけあるかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!![そんなわけない、あり得ない。だから、コレは違う、師父に似せた何かだ、と。そう、思って、思いっきり──蹴っ飛ばした。太刀を向けて振るうのができなかったのはまあ、お察しを、という所で。思いっきり蹴り飛ばして開いた目の前を全力で駆けて。赤紫色の実に近づくと、今度は遠慮なく、力いっぱい、太刀を振るった。17(20x1)]