[進む城塞と魔にも、混沌の欠片たちは容赦なく襲い来る。小煩い蠅でも追うように打ち払っていたが、足を生やしすぎたような鳥の群れが襲い掛かってきたときに、そうだ、と思いついた。] そうだ。おまえたちだ。 ちょうどいいではないか。我が使ってやろう。[急降下してくる鳥たちを魔力の網で絡め取り、そこへさらに力を注いだ。純粋かつ暴虐な魔力を直接注ぎ込まれて、怪鳥たちは悲鳴を上げ、のたうち、やがて姿を変えていく。燃え上がる羽毛持つ鳥は、次々と飛び立った。]