その……、ああ。[押されるままに頷いて、勢いのまま腕を引っ張られ、ユーリエと一緒にローランドの前へとやってくる。その手にも顔にも紅が何本も引かれているのを見れば、どこか複雑な思いがした。] 俺の手当ては自分でできる。 それより彼女をみてやってくれ。[過呼吸を起こした(とトールが思っている)くらいだから、かなり消耗しているのだろう。彼女を先にと頼む。]