― 第2エリア・通路 ―
[ カサンドラの声から、
出会った時の硬さが抜けている気がして
束の間でも気が晴れたのならいいけれど、と思う。
独善的な振る舞いであることは分かっていても、
この一時だけは…僅かな再会の間だけは、
彼女の心が平穏であればと願っていたかった。 ]
[ もしかしたら彼女の気持ちを、野花を踏み躙るように
無情に裏切るようなことになってしまうことがいつかあったとしても ]
……僕は格好良いなんて言われるような人間じゃないよ
[ 唇を尖らせて拗ねたように言うのは
そんな気持ちの裏返し。
君は僕が人を殺すような奴だと知っても
それでも尚格好良いなんて言ってくれるのかな
そう聞くことなんて出来るはずもなくて。
謙遜する素振りで格好良く何かないよと重ねた。 ]
でもまあ、そうだな
ますます例のドロイドの顔を見るのが楽しみにはなったね
[ 心中に抱えた複雑な気持ちとは裏腹に、
まだ見ぬドロイドの顔への興味は増すばかりで ]