― 渇きの渓流 ―
[バルタザールの術が起動した>>138のは、鳴蛇との攻防の直後のことであった。
気落ちしていた所への感謝の言葉に、はっと背筋を伸ばして]
あ、は、はい!
……役に立てて良かった。
[危うい場面を切り抜け転機と為せたことに、安堵の笑みを浮かべた。
しかしそうして言葉を交わす間にも、戦況は動き出す。
補佐を買って出た彼>>139に、頷きを一つ返し]
ありがとう、バルタザールさん。
[金気の高まりは自分にとってはありがたいことでも、相剋の理により力削がれる者もいる。
しかし補助に長けた彼であるなら、過剰なるを抑えることも可能であるだろう。
ならば自分が集中すべきは、直接敵を討つ者の補助]