……『我』を象徴する、二つ石。[言いながら、掴みだすのは二つの宝石。呪具としても用いる血石と、家名を示す橄欖石] 一つは天に、一つは地に。 浮かび、沈みて力を統べよ。[呪と共に、それを目の前の陣の内へと投げ入れる。二つの石は、いつの間にか浮かび上がっていた血から生み出された結晶を上下で挟むように。血石は浮かび、橄欖石は地に落ちた。そこまで見届けた所で改めて、自らの右手に短剣の刃を突き立てた]