・・・婚姻の条件として、私は王都へは行けませぬ。
男児ならば預けても構いません、
しかし女児であればこの土地から離すわけにはいけません。
それがここの掟
フォールデン家の仕来りなのです
[この総督とて引き継いだもの、騎士団とて同じその前提無くして婚姻は受けられる条件では無くなってしまう。アイリは立ち上がり、窓を広げた。]
ここ、ゾネスにおいて
あの山の頂きに貴方と私だけの家を建てましょう。
そこには、誰も立ち寄らせず
夫婦として過ごせるだけの配慮を致します。
あなたも王都に建ててくれるのなら私は必ずそこに寄りましょう。
どうでしょうか・・・?
[窓の先見える岩山、険しくも道があり、頂上は見晴らしの良いアイリの好きなところ。 アイリにとってもこの婚姻は自らが望んだもの、出せる条件を伝えて彼へ視線を飛ばす。一体彼はこの提案をどう考えるのだろうか*]