いやはや、こっちは坊主です。
面白い本は手に入りましたが。
[ムームーのバックナンバー1冊に加え、
孤島パズル、奇岩城、ライフリングマーダー、十五少年漂流記と
妙に揃えのいい孤島主題の名作を、脇に戦果と抱えて凱旋。
腹の音は——なかったことにするには距離が近すぎた。
聞いた音に目線を下げれば視線がかち合い、しばし動きが止まった。]
あー、その。……ごめん。
——そろそろなにか食おうか。
[視線を逸らしてからの一言は、敬語が剥がれるくらいには動揺が現れた。
彼女からの反対がなければ食堂に足を向けることだろう]