ほんとにいいの!? ありがと、父上![さっきまでの真面目さはどこへやら、にぱ、と笑う表情はどこか幼いもの。ぱたぱたと慌ただしく駆け出していく背に向けられた視線などは気づく事もなく。それからの数日は、高熱を出して寝込んだ来訪者の看病のために費やされた。学館に戻るのが先延ばしになったのだけが唯一痛い、と思えたもののそこには目を瞑った]