アールグレイですね。分かりました。[そう言って、勝手知ったるローゼンハイムの家のキッチンへと向かう。自分一人で淹れるつもりだったのでタクマが付いてきた時は驚いたが、素直に手を借りる。棚の上の方に仕舞われていた大き目のポットを取り出してもらいながら、湯を沸かす。強請られた曲は旋律がとても美しい曲だった筈だ。] はい、勿論。誠心誠意吹かせていただきますね。