[彼女の言葉>>140を聞けば、やはり気恥ずかしげに唇を噛む。大事な名――…が、彼女の名だとは言えずに。彼女の名を呼ぶことを許されれば、それだけで嬉しくて表情が綻ぶ。] 俺も――… ずっと、君に恋い焦がれていた気がするんだ。 ずっと、長い間――……。[その言葉の意味に自分で気付けば、やはり恥ずかしげに頬を赤らめるが。透き通るような空色を求め、何度も青空を見上げていた。そう、帽子が飛んできたあの時も――。それだけは、間違いなくて。]