人狼物語−薔薇の下国

420 グロリアス・マギカ・グラマーティオ-スブ・ロサIII


富豪の娘 ドロシー

[そのまま、車椅子を漕いで訪ねた場所は、自分が立てなくなった日――いやもしかしたら全く同時に、意識不明となった少年の眠る病室。
 膝の上には小さなプリザーブドフラワー。
 花瓶に花を飾ってくれる人は他にいる>>100
 自分は世話に気を遣わなくていいものを持っていこうと。]

 ……さっちゃん。

[躊躇うことなく、眠る少年の手を握る。
 なぜだろうか、触れてはいけないと思っていたのに、今は握り返してほしいとすら考えている。
 勝手だと少年は思うだろうか。
 それとも変わらず笑ってくれるだろうか。]

 さっちゃんに、言いたいこといっぱいあるんだよ。
 ずっと避けちゃって……旧ロー・シェン邸で逃げちゃってごめんねとか、わたしに料理教えてとか。
 それから、わたし、…………。

[口を噤んだ。それこそ目が覚めてから言うものだと。]

(143) 2016/04/14(Thu) 19:37:40 (Hollyhock)

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