― シュタイフェ・ブリーゼ ―やっぱ、言葉が通じそうな状態じゃない、ね。[軽く目を伏せ、深く息を吸い込んで、吐き出す。もう一度見上げた時には、決意の表情が浮かんでいた]なら、こっちの言う事聞いてくれるようにするまで。そうだよねっ![方針を聞いて、見張り台に上がった。暴れる風を宥めるため身の内にも呼び込んで。逆巻く風に捕まらないよう、帆が必要な風を受け止められるよう、流れを詠んでは伝えてゆく。そして]