ああ、知ってるのね。
そうよ、アレクシス。
……悪い人ではなさそうだったけれど、
なんていうか、掴めない人だったわ。
……遠慮もなかったしね。
[肥料をふた袋担いでいった彼の姿>>3:350を思い出し、苦笑する。
けれど、つかめないなりに、裏表がなさそうなさっぱりした性格だなと感じたことを話すだろう。
そしてマーティンの零した、"絶対"という言葉に、妙な引っ掛かりに内心首を傾げる。
この状況で、そんな強い確定の言葉を使うことに違和感を覚えたのだ。
先程"安全になったらまた後で"と言ったときは、"絶対"と明言を避け、楽しみにしていると答えたことには気付いていた。
それについては、安全が保障されない以上当然と思ったものだが。
だからこそ、ここでの、その使用の仕方に、疑問符を飛ばす。
しかし結局、ツェーザルの話題に移り、有耶無耶になってしまったのだったか。]