[「ポール・スコット‐ダンカン」>>132
不意に飛び出した、知った名に、表情を動かす。>>1:419
先程医務室に向かう折に、彼とトールがハーモニカの話をしていたのは耳に届いていた。>>33>>64
その時は、このような状況だというのに、二人の会話にふっと和らぐものを感じもした。
その後の小声での会話には、どこか楽しそうな秘密めいた気配を感じて>>128>>129、耳をそばだてることはしなかったけれど。
13年、人間の傍に――… か。
聞かされた情報は、頭の中にとどめ置く。]
交通手段もない場所、孤立した集落。>>137
死体が多過ぎた。
宿主が死ねば――… とはいうものの、な。
そういうことだと、聞いた。
俺の知識なら、そこのホロ・データにある分と、大差ないだろう。
[それから、もうひとつ。
あの集落がそのようにして葬られた“理由”の心当たりについては、口には出さず。]