穿空の騎竜師カレル・ロゼルア。 ……きみの風の如き自由なる心と、その剣。 この、天聖の騎竜師にして、竜皇の同胞たる者、シリル・ファティがしかと受け取った。[静かな口調で宣しつつ、受け取った剣の刀身で肩に触れる。合わせるように、白銀がきゅーう、と甲高く鳴いた。そこに込められたもの――『竜皇の名において祝福を授けん』との意は、騎竜たちにのみ伝わるもの]