人狼物語−薔薇の下国

536 吸血鬼の城 報復の狂宴篇【R18】


吸血鬼公 アレクシス

[上空を埋め尽くすかのような紅い光は、曙光を圧して街をほの赤く照らす。
高い空で一度凝集した光は、次の瞬間弾け散って街に降り注いだ。

時ならぬ赤い流星雨は、地に落ちて閃光を発する。
次々に開いた閃花が収まると、そこに人が横たわっていた。

この夜の間に命落とした者、紅い光に変わったものたちが、命落とした場所に戻っている。
身体に傷跡ひとつなく、夜を迎えた時のままの姿で、ただ眠っていた。
傍の者が身体を揺すれば、あるいは時間が経てば、自然に目を覚ますだろう。]

(143) 2020/06/21(Sun) 14:42:12 (catroad)

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