[玉座の間につけば、玉座に近づく弟の王子様を入り口の近くで見守っていた。
ここであった喧騒がすごく昔みたいに感じられた]
次々、起こることにウェルシュ様もお疲れでいらっしゃる。
いつか私の故郷にでも視察がてら
休暇にお越しくださればいいですね、リッター。
[弟の王子様には聞こえないように声をかけられた。
弟の王子様が国王様との思い出への謁見が終われば、彼は一言声をかけた]
大丈夫ですか?
あまり、無理はなされないください。
私は心配性なんですよ。
[心配と言えば、アイリが心配だった。
こんな時期に王子様はなんで視察に行ったんだと少し批判めいた気持ちが芽生える。
その分、あの王子様らしいとも思うんだろうけど]
どういたしますか?
こんな状況下、あなた様をお一人で
歩かせるわけには行きませんからどこへなりお供いたしますが。
[彼はそういうと弟の王子様の言うとおりにしただろう*]