[もう一段、砦に近い場所に設置された枯れ草の山を、馬を跳躍させて飛び越えた。突撃隊は自分が殿《しんがり》だというのは把握している。] 熱いのは嫌いじゃないぜ。 くれ![要請するまでもなく火矢が飛んできて背後に再び炎を点す。先程のものより火勢が弱いのは油を撒いてないせいだが、ついさっきの経験がある以上、敵が二の足を踏む期待はできる。]