― 西門付近 ―[次の一手を巡らせる所に響く、声。>>132声の主と共に来た姿に目を瞠ったのは一瞬の事。意識を足を縛する妖術の鎖へと向け、そこから抜け出さん、と力を入れる] …………。[言葉を発する事はないが、凛とした態度で妖術師に対する姿に、微か、口の端が上がる。やがて響いた、乾いた音。>>135それが妖術師に与えた衝撃が術を揺らがせた期を逃さず、束縛を強引に振り切った]