─ 西五区 ─彼の相手は、…ディーク殿に任せるべきか。[『銀月の奏者』の実力は音に聞こえたもの。Sクラスと言っても名ばかりの私よりも、経験豊富な彼の判断に従った方が良い。補佐が必要なら彼から連絡も来るだろうし、来ないなら必要ないという事だと判じ、『舞踏場』の探索を続けた。それから暫く後に届いた通信>>92に、現在位置と聞かされたその場所の距離を内心で測って]了解。すぐに向かいます。[端的に声を返すと、進む方向を切り替えた。程無く新たな通信>>102が耳に届いて]