― 回想/10年前 ―[少年から声が返る>>124のを聞いて、オクタヴィアスはホッとした。見たところ、怪我らしい怪我は転んだ時に擦りむいたらしい部分だけのよう] 叱られる?[少年からの言葉にオクタヴィアスは不思議そうに瞬いた。辺境伯嫡子となって数年経つものの、自分が辺境伯の子であるという自覚はどこか、薄い。父が辺境伯となった直後など、辺境伯嫡子と言う扱いに戸惑っていたくらいだ]