戦場で散った旧知の名を数え上げることは、もう、やめた。 けれど、絶対に忘れねえよ。 意思を、想いを継いで、先へ進む為に剣を振るう。[前進拠点の一角。しんとした空に、声は届くか。] ……お前らの命を奪ったこの戦も、きっと、次が正念場だろう。 俺もどこまで生きて居られるかは分からん、が。 必ずこの戦を、終わらせるから――― だから。[死んだらまた酒でも飲もう。猫やら兎やらもいて。美味い飯も酒もあって。なにより、旧友達の笑顔があって―――]