[大天使の姿が光に弾け、失せた瞬間。
天の御子の身に着ける銀の首飾りが、同じ色に瞬いた。
ふわりと、幻のような羽根が御子の眼前に散る。
それは主に白金色で、月白の色をも僅かに掠めさせて。
天の守護>>114は、変わらず御子の身を守るであろう。
その役割の時終えるまで。
─────天の御子、地の救世主、
かつて教会に預けられし子どもに、ひとつの首飾りが与えられた。
その首飾りには、人には読めぬ祝福の文字が記されていた。>>0:123
” …──── いとしき子へ ”
何ということはない、ありきたりな、けれど愛情に満ちた言葉。
それが、首飾りに記されている *言葉である。*]