──…そら。お前たちの持ち場はここだろう?[手慣れた術を、今死したばかりの兵らに掛ければ、彼らはずるりと鈍く起き出す。数はないから、砦の脅威となることもあるまい。そのようなものではない。ただ、元のように立たせておいてやろうという、ただの魔の洒落…ないしは、嫌がらせである。その結果、交代に出てきた砦の兵が襲われようがエルフ>>136らに突っかかろうが、そんな後のことなど知ったことではない。どうせその頃には、自分たちはこの場にはいないのだから。]