[昏く染まりかけていた思考は、置き土産>>119に遮られる]
クロイツ―――…?
[此処に来る前、見せて貰った小瓶を思い出す。
メモの繊細な文字も、彼の筆跡だと思えば酷く納得がいった。
追いかけて来て、くれたのだろう。
そして自分を寝台まで運んでくれて――。
そんなことをしても、彼には何の得にもならない筈なのに。
自分は気絶していたのだから、
あのまま血を奪われていたって文句は言えないところだ。
だって、これは"ゲーム"なのだから]
…ありがとう。 この恩は、必ず。
[望むこと成す為には、己が正気でなければいけない。
男は素直に友人へ感謝し、その小瓶の中身を口にした*]