確かに、そこまで消耗していては、先に進むのは厳しかろうが。……力不足、などという事はない、とは言っておく。[それは彼に限らず、この討伐に加わった全員に対して抱くものではあるのだが。バルタザールの礼>>139にそう返した後、後は蒼龍に任せて自身は谷間の奥へと視線を巡らせた。奥から感じるのは、強き陰気──最初に、感じ取った時よりもその強さを増した気配]