[戻れ、と背を押される。
しっかりしろと、肩を叩かれる。
ああ、これは皆の声だ。
この戦いで散っていった、みなの。]
おまえならやれる。気張るがええ。
なにしろ、あいつらの子じゃからなあ。
ほれ。嬢ちゃんも呼んどるぞ。早う行け。
[気づけば目の前でじいちゃんが笑っていた。
ぶん、と振り回した大剣の峰で、吹き飛ばされる。
相変わらず豪快すぎる、とあきれる耳に、別の声が届く。
名を呼ぶ友の声。>>110
幼馴染の、叱咤する強い声。>>131
遠く響く、いつもすかしたあいつの、聞いたこともない"声"。]