― 中央平原 ―
[メレディスの隊が離脱した分、自陣中央の部隊の厚さが薄くなる。
かと言って騎兵をそこに配置したところで矢の的になるだけであるため、兵の補充はせずに。
再び放たれた王国軍の矢>>129は、再び重歩兵が受けることになる。
掲げた盾の陰に入り、斉射が止んだ頃に返し矢を射る、はずだった]
[矢が盾や地面に突き刺さった瞬間、いくつかの場所でぶわっと細かな灰が巻き上がる。
特に盾に食らった兵の周辺が酷く、重歩兵も長弓兵も目に灰が入り、即座の対応が出来ずに斉射に遅れるという事態が多発した。
そのため、返し矢は先程よりもかなり数を減らして放たれた]
負傷した者を下がらせろ!
後方にて応急処置を。
騎兵隊、突撃準備。
[ナネッテの部隊も北側に寄り、自軍の中央が空きつつある。
相手はこの隙を逃すまい。
食い破るを防ぐべく、騎兵隊の1部隊に臨戦態勢を取らせた]