― 今朝・牧場 ―
いるんだね…人狼。
[青い顔のまま、オットーの言葉を引き受けて、自分の口で呟いた。]
僕は、大丈夫だよ。
[肩を抱かれて、心配されているのが分かると、オットーの顔を見つめた。
心無しかオットーの顔も青ざめているように見え、ヨアヒムは一つ深呼吸した。]
うん、分かった。
僕は、宿に…みんなに知らせてくる。
[しっかりしなきゃ。ちゃんと自分の足で立たなければ。
いつまでもオットーやヤコブに頼ってたらダメだ。
オットーと二手に分かれ、行き先を見つめると真っ直ぐに駆け出した。
途中で会った者に、宿にいた者に、ヨアヒムは片っ端から牧場で見たモノをありのまま伝えて回った*]