― 隠れ里/長の館 ―
[自身が紡いだ願いに沿うように、フレデリカが声を上げる。>>118
年長者たちの間をしばし、ざわめきが過り、それから]
「……嫌だと言われたら、自分だけでやる……なんていわんよな?」
[教師たちから投げかけられたのは、こんな問いかけ]
……あのー、俺、そこまで馬鹿じゃないつもりですけどー。
[さすがにそりゃねぇよ、と思いながら、憮然として返す]
「そうか」
「……それは、自分の立場がわかってる、って事でいいんだな?」
立場って、つまり……。
[返しつつ、上着のポケットに手を突っ込んで。
引っ張り出すのは、学長から託されたメダリオン]