[ 問いかけに直接答えることはせず、立ち上がって振り向く。青の重なる森が、そこだけ人の形に歪んでいた。知覚できない、ナニモノかがいる。ただの通りすがりでもあるまい。空から届けられた宝石の花が脈打っていた。] ── ティランジア・イオナンタ[ 確認するように口にする。あるいは、名乗りと思われたかもしれないが。]