―一階・西階段付近―
[一階にいる人には、こん、という軽い衝突音と、大きな換気扇が空気を切るような低い羽音が聞こえることでしょう。
こん、こん、と。傀儡は跳ねるように階段を下り、踊り場から一階へと一気に飛び降りようと床を蹴ります。
その時、どことなく見覚えのある顔立ちの少女の姿を見つけまして>>140
彼女から見れば、武器を持たぬ傀儡が、巨大な羽虫に追われているように見えるでしょうか。]
そこのお方、
[傀儡が彼女に声を掛けると同時に、厨房の扉の前に着地します。
三匹の羽虫のうちの2(2x1)匹は、傀儡よりも近い位置にいる少女へと狙いを定めてしまった様子。]
危ないです。
[警告の声と重なる羽音。
近くで見れば、その羽虫は口吻を持っており、黒い身体からしても蚊であるということがわかるでしょう。]