[彼のものが血を落とした先から植物が活性化…いや、新たに芽生える細い蔦に不思議はあれども研究者でなければ戦術範囲以上のもの以外は興味も失せる。]
死に方なんて……縁起でもねーこと考えてんだな。
[好悪としては、生き足掻かぬ質というのは好きではないが、講釈を垂れるタイプでもない。ただその意図を理解することできない。]
良いか悪いかなんて、後になってみねーとわからんな
[いくら言葉を交わそうと、互いにそれを信じあえるような関係ではない。だから逡巡などせずにさっさと行動をする。
左手でもつ鎧剣を肩に担ぐようにもち、右手で、髪に絡みついた剣を引き寄せながら、無造作に歩き始める。
警戒は怠らない。だが相手から何もしないならば攻撃もすることもせず、そのまま横…こちらから見て吸血鬼の右側を過ぎて向かおうとするのはバルコニーの方面。]