人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


騎士 ヤコブ

― まどろみのなかで ―

[いくつもの手に押され、押し上げられていくさなか。
見知った金の髪を見つけて、息を呑んだ。

氷の彫像よりなお涼やかな相貌。
触れれば切れそうな才知宿す瞳。
記憶にある姿そのままで彼はそこにいて、
門の前に倒れていた姿態との差異が胸に響く。]


 ――― シェルティ。

[悼む心をよそに、呼ぶ声が喉を滑り出た。]

(141) 2014/04/12(Sat) 21:55:27 (nekomichi)

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