[ その瞳に緋色が灯るのを見ながら。>>129
けれど、その獣の思考へ抗おうとしていることは気付きようもなく。>>130
命題の答えは、後者であることも。
自ら襲い掛からないのは"人間"としての矜持か否か。
それでも、ナネッテの首筋からは、未だ鮮血が流れ落ちる。>>29
その中で、理性を保つことはできるのだろうか。
ゲオルグが何を考えているのかは、知り得ないこと。>>121>>122
喰らおうとするならば、譲ろうか。
ただ、"きっかけ"くらいは、差し出そうと。
ナネッテは腰からテーザー銃を抜き、構えた。
殺傷能力は極めて低いものの、武器を向けたのは、こちら側。
にこり、妖艶にも見えるよう、笑ってみせようか。 ]*