[───── 大きく。 宇宙《そら》に大輪の光の花が開いた。 地上から後に目にした者はそのように言い、 別の者は太陽が纏めて何個か爆発したようだったとも言う。 ともあれ、そこに爆発が起こった。 天の御子の巡らせた防御の陣を貫き>>136、 御子とそれを庇った大天使を巻き込み、 更にはその余波に殆ど完成していた術式をも巻き込んだ。 嵐が夜と昼との狭間の世界に荒れ狂う。 …やがてその嵐が吹き止んだ時。 大天使の姿は消え、 その場には白金色の輝きばかりが残されていた。]