[ だから願った。殺して欲しいと。お願いだから、赦して欲しいと。 ごめんなさい、ごめんなさい、 一人だけ、生きてしまって。少女は泣いた。いつかの少年のように。隠すことばかりが上手くなる。"殺してくれるもの"に、"同じもの"に、"兄の代わりのもの"に。協力したなら、いつか、どんな形であれ、死が訪れるのだと。そう信じて……信じ込んだフリをして。無表情に全てを隠す。赦せなかったのは、自分だったのに!! ]