[ ひょっこり顔を出して中の様子を伺ってみる。
主人の姿は見えない。 ]
ご主人様……?ロー様…?
[ 何故か足音を立てないようにして中に入る。
一つ一つベッドを確認してみるが、やはりいない。
さっきまで赤らんでいた頬は次第に蒼白になっていく。 ]
ぇ………?う、そ……
[ 忘れられた通信機の存在。
セルウィン様を見つけた時もそうだった。
全く、何のために教えてもらったのだろうか。
この時の私は気づかないのである。 ]
ご主人様…?何方にいらっしゃるのですか…?
ど、どうしよう…また危険な目に遭われていたら…
[ 真っ青な顔をしたまま、医務室を飛び出し
第2エリアを彷徨い歩くのだった。 ]**