― 門近く ―後は少し周囲に罠を──…[ポータルから出た途端に攻撃されるのではたまらない。それを防ぐ手立てを講じておく必要があった。大きく息を吐いて馬の元へと戻ろうと足を踏み出した時、”それ”は来た>>136ハッとして振り返る。ざわりとした悪寒が背筋を駆け抜けていく。殆ど直感のような動きで、水晶の指輪を天に掲げた]