――尚書官長執務室――
[シュナウザーと別れ、執務室に戻れば、相も変わらず官長の姿はなかった。
彼は大きく息を吸い落ち着きを取り戻そうとする。
護身用にだろうか、1ヶ月ぶりに腰に細い剣をさす]
こんなことがあったなら、帯刀していても文句は言われないでしょう。
まぁ、言わせませんが。
[鞘を抜いて、細みの剣がキラリと光る。
彼には剣は似合わないななんて思いながら胸ポケットから顔をだした]
あぁ、でもこれから会いに行く方に勘違いをされては困りますね。
[誰だろうかと思案していたら、グシグシと頭を撫でられた]