― 神域内部 ―
……さって、と。
[巨大植物の奥に見えるのは、やはり道。
そこから感じるのは、なじみ深い力。
それが何を意味するかは、今ははっきりと感じられた]
やっぱり、先に進むにゃ、アレをどーにかしねぇとならねぇな。
[言いつつ、す、と手にした真白をそちらへ向ける]
あいつの後ろに、目的地への道がある。
……さっさとぶち抜いて、先に進むぜ。
[宣言の後、ふわり、と揺らめくのは闇と焔の二つの気。
それは周囲の瘴気を引き寄せ、調査隊への負担を軽くするのと同時に。
黒焔狼自体の力となって、闇の内へと蓄えるもの。**]