[故郷のル・ウルタールでは、人狼病は“狼の呪い”と呼ばれる病気として扱われていたから、嘘ではない。富裕の星の第一位王位継承者として、この数年、使える国力や政治的駆け引きを、気が遠くなるほど繰り返して、やっと、何とか『人狼』対策を今回の宇宙連邦総会の議題にねじ込んだのだ。暗殺や邪魔されることなく、ル・ウルタールの第一位王位継承者、“ソール”として、総会で議題を推し進めるために>>0:74今回は、身代わりを用意してまでの周到な護衛計画が練られたというのに…。]