[弓矢を返してもらった際、陽を見ながら寂しそうな顔をするエルフ。>>105
エルフに何があるのか知らない自分は、不思議そうにエルフの少女を見つめる。
もし、状況を知っていたとしたら、彼女の為に何か出来る事はないかと模索したことだろうが――。]
我は、もう少し鍛錬をしていく。
またどこかで汝と出会えることを、楽しみにしておるぞ!
[その場を後にする彼女の背中を見送る。
その時、彼女が足を引きずっている様子に気づけば、怪我をしていることを初めて知り、慌てて声をかけようとする。
――も、その時にはすでに帰還の呪文は唱えられていて、彼女の姿はなかった。
足を痛めながら、修練をさせてしまったと思えば申し訳なく思い、また会う機会があるならば、その時に謝ろうと、心の中で誓ったのだった。*]