[その昔。少女だったクララは彼等が幸せになれない本を繰り返し読んだ。でも、何度読んだところで、何も変わらなかった。けれども、クララは思いついた。それは素晴らしい考えのように思えた。]ねえ。わたしたちで話しを作ってしまえばいいのよ。パメラは絵を描けるでしょう。足りない部分はわたしが手伝うわ。狼が幸せになれる絵本を私達で紡ぎましょう。[赤ずきんを被った狼の娘が幸せになる、そんなお伽噺。]