[街の成り立ちが成り立ちなだけあり、
ミットヴィンターの住民は戦争を大いに嫌っている。
だが、寄せ集めの街に強固な武力――
あるいは信仰されし存在に根差した何らかの力があるわけではなく、
結局は力に頼らないと街を守れないのではないかという、大いなる矛盾にさらされてもいる。
そんな矛盾の只中にある市長に、
「やつらには町の守護を任せたくない」と言われてしまうのは、
どっちつかずと言われてしまうほど様々な国からの依頼を受けているから。>>0:121
まあ、そんな傭兵団の一人でなくとも、
兵士だの軍人だのが相まみえる相手となれば、
最終的に至る結論は今と同じだったろう。すなわち、]