― パメラの自宅 ―
[故郷にいた頃は妹の世話もしたことがあるが、それも遠い昔の話。年齢の割にしっかりしている印象はあるものの、13歳のリゼットには基本的にどうやって接したらいいか良く分からなくて、いつも戸惑ってしまう。
尤も、その感情を表に出すことはなかったけれど。]
?
[少し待っていてくださいと言われて、首を傾げた。一体どんな用件があるのだろうかと考えながらその場で待機する。]
あ、ありがとう。
[やがて出てきた温かいミルクに思わず顔をほころばせた。予想してなかった歓待、その分リゼットの気持ちが嬉しかった。
ありがたく受け取るとミルクに口をつける。温かい飲み物は、体だけでなく心も温めてくれた。]
助かったよ、これで元気を取り戻して仕立て屋に行ける。