── 医務室 ──
[ そして、軽くノックをして、医務室へと入った。
しかし目的の人物は見つけられず。
タイミングが悪かったかと思ったそのとき。
──よし!>>119
何を気合を入れているのかと思わないでもなかったが、事の経緯を見守っていれば、扉が開き、入ってきたのは医務室の住人。 ]
………先生?
[ 顔が赤い。
死にたい、などという言葉は聞こえなかったが。
聞こえていたとて、軽く受け流したことだろう。
どこかあわあわとした様子で、いつも貰っているものを口に出して確認されたため>>123、頷いて。
がさがさと探すその背中を見つめる。
崩れた薬の山が、一瞬気になったが、ぽつりと漏らされた言葉に意識を移した。
何に羨望を向けているのか分からなかったから。
首を傾げるにとどまったけれど。 ]