はっ、この俺に酒を飲む以外に何が出来ると思ってやがる。
[>>130昼からと言われても実際は殆ど一日中飲んでいるわけだが、さほど訂正の必要は感じられないため黙っておく。
アルビンの言葉を自嘲気味に笑い飛ばし、
右腕を揺らしてひらひらと袖を遊ばせた。]
お前さんこそ、それが客に対する態度か?
[傍から見れば、ならず者が行商人を脅してるように見える構図でも
その実二人の間に険悪な空気は漂っていない。
見知った者同士、慣れたやり取りだからそれを知っている村人は
呆れたように一瞥をくれるだけだ]
ここいらの酒は飲みつくしちまったからなァ。
ちょうど帰ってくると思ったぜ。
[アルビンが取り出した酒に、にたりと顔面を歪める。
行商人だからこそ手に出来る、見知らぬ土地の珍しい酒。
ポケットに入れたしわくちゃの札を取り出して、交換を求めるがこれで足りただろうか。
足りなければ、値段を負けろとやり取りをかわすことになる。]