[愛犬は少年が飼い主に触れた事で警戒し吠えたようだが
今は大人しく二人を見守り利口な顔をみせる。
苦笑う少年がハンカチを受け取れば>>137
ほっと安堵の息を吐いて口許を綻ばせた。]
でも、気になるから。
[きっと彼の事だから気になるのだと思う。
言葉にしてから気付いて、そわりと恥ずかしげに視線が泳いだ。
大事な名>>138と聞こえるとまた嬉しそうにして]
大事な名前が自分のものなんて素敵ね。
私も同じ名前だったらよかったのに。
[本気とも冗談とも知れぬ言葉を紡いでわらった。
承諾の声とたずねに、少女はこくんと頷く。]
勿論。
[リア、と、彼に呼ばれるだけで特別な響きに思えて、呼ばれる嬉しさがじわとこみ上げるのを感じる。]